2021年下半期ベスト・ソング ~3つのプレイリストを添えて~

2021年の下半期から楽曲単位で毎日欠かさずディグる生活を送ってみたのですが、これが思った以上に楽しく、結局今日に至るまで続けてしまいました。今後も続けると思います。楽しいので。

基本的にやったことは毎日YouTubeでアップされるMVだったりTIDALでプレイリストを探してディグったり海外サイトを中心に情報を集めたりを大体30~60分/dayって感じでやりました。

ちなみにそれを始めたきっかけは

これです。6月からきちんとデータとして残るようにしていますが、4月頃からじわじわと始め出していました。下半期はUK Drillにめちゃくちゃハマったのですが、そのきっかけは

これです。

ちょっと前置きが長くなったのでこの辺にして、以下より2021年下半期の個人的ベスト・ソングの発表です。

今回からこんな感じでやっていくので、この記事は2021年7月1日~11月28日までの楽曲とします。28日までになっているのは自分のプレイリストをまとめる周期に起因します。

ベスト・ソングのプレイリスト内訳

  1. 2021年下半期ベスト・ソング(ジャンルレス)
  2. 2021年下半期ベストUK Hip Hop(UK Drill, Afroswingなど)
  3. 厳選10曲

こんな風に分かれています。

ジャンルレスのはUS Hip Hop、R&B、Pop Punkなど流行りのものが中心です。以前はUK RockやFolkが中心だったのですが、"Who I Smoke"やUK Drillがきっかけとなり、一気に"そちら側"へ行ってしまいました。普通に新譜もチェックするし旧譜も聴きますけどね。Pop Punkは00年代が学生時代でめちゃくちゃハマっていたこともあり、最近の復権に相乗りさせてもらってる感覚です。楽しい。

UK Hip Hopのプレイリストはそのまんまです。DrillやAfroswingといった最近台頭のジャンルに加え、通常のUK Hip Hopも混じっています。この2つのプレイリストはキリ良く100曲にしてまとめました。デラックス版で超える予定です。

最後に厳選10曲。これは上の2つのプレイリストから自分が特に好き・聴き込んだ楽曲を10個だけピックアップしました。今回の記事ではこの10曲について書いてます。

2021年下半期ベスト・ソング10曲

10位→1位の順で。プレイリストは1→10位の順ですが。

10. Stefflon Don & Ms Banks - Dip

Dutchavelliの姉としても知られるStefflon DonとMs Banksのコラボ曲"Dip"。YouTubeで公開しているMVが1,000万再生突破してました。

UKの女性ラッパーといえばLittle Simzが思い浮かぶ人も多いかと思いますが、登録者数や再生回数的にStefflon Donが多分UKフィメールの顔的な存在なのでしょう。

UK Hip Hopは民族的なビート感が特徴としてありますが、ウワモノのメロディも異国的なものも多く、これはその最たるものではないかと。特に彼女はDancehallやReggaeも扱うので、その辺りの"馴染み"も見事なものです。

プロデューサーはRymez(Loski、RAY BLK、Russ Millions、Bugzy Maloneなど)。

9. Stay Flee Get Lizzy, Kwengface - Scary

ロンドンはペッカムのギャング、Zone 2に所属するラッパーKwengfaceは個人的にめちゃくちゃ好きなラッパーです。8月にリリースされたデビューMixtape『YPB: Tha Come Up』は暇さえあれば再生するくらいには聴いてます。

Stay Flee Get Lizzyはアパレルブランドっぽいので"そういう感じのコラボ"という認識をしています(知ってる人いたら教えてください)。プロデュースはFinn Wigan(BackRoad Gee、Digga Dなど)ですし(彼も好きなプロデューサーの一人)。

割とダークな楽曲の多い彼のレパートリーの中でも取っつきやすいビートなので、入り口として聴くことをおすすめします。

8. Loski - Rolling Stones

英語なので細かいところはアレですが、普通に演技でどういう境遇で育ってきたかが分かる、Loskiの自伝的なショート・フィルムを観て一気に好きになった覚えがあります。やっぱりその人となりが分かるっていうのは大事ですね。解像度が段チです。

"Rolling Stones"はTion WayneやKwengfaceなどの楽曲を担当したCZRがプロデュース。彼のビートは痒い所に手が届くレベルでしっかりしていてかなり好みです。この曲もUK Drillらしく808(ベース)がかなり動いたりメイン・メロディのピッチが変わったりと飽きない展開。

そしてなによりLoskiのフロウが良いですよね。ダークな音楽性のDrillというジャンルでもHookがどこか分かりやすくて覚えやすい、というキャッチーさが素晴らしい。だからこそ評価されてきたし、Drakeが2018年リリースのAL『Scorpion』で「影響を受けた」と発言したのもLoskiというラッパーの特異さあってのものでしょう。

7. Nino SLG - London State of Mind

UK Hip Hopにハマって最初に出会った"可能性の獣"はNino SLGでした。

EPに参加したプロデューサーもKyle Evans(DaveやAvelino、Fredo)が6曲中3曲、3曲目にはTion Wayneの新譜『Green With Envy』の"Rock Dat feat. Polo G"をプロデュースしたJampz。それだけ高い期待を背負っているということだと思うし、音が綺麗な正統派UK Hip Hopのラッパーな感じでマジで今後が楽しみなラッパーの一人です。まだ16歳とかそこらですし。

自分は"Prison Walls"で彼を知り、"London State of Mind (L.S.O.M)"で🔥になったのでこれを選びました。どっちも良いしポテンシャルの高さは実感いただけるかと。ていうか絶対Rock好きにも刺さると思います。

6. Angels & Airwaves - Timebomb

実に7年振りとなる新譜『Lifeforms』を引っ提げてきたAngels & Airwaves、本当に嬉しいですね。10曲37分48秒とコンパクトな作品で、どれも裏切らない楽曲ばかり。

中でも1曲目は非常にTom"らしい"楽曲で「帰ってきたなぁ…」としみじみ感じられます。メンバーも久しぶりに固まった印象を受けるし、バンドとしては2度目の充実期(というか最盛期)に突入しているような気がします。

中学生の頃からの付き合いなので、これからもいつまでも音楽を届けて欲しいですね。TravisもHip Hop方面で絶好調ですし。

5. Nicki Nicole - Baby

アルゼンチンの若きスター、シンガー・ラッパーのNicki Nicole。Gonzalo Ferreyraプロデュースの"Wapo Traketero"が2019年にリリースされたことで一気に有名になった彼女は今年ジミー・ファロンが司会を務めるTV番組『The Tonight Show』に出演し、アメリカ進出も果たしています。

アルゼンチン出身で言語はスペイン語なので当たり前ですが、いつも聴いているUS、UKとはまた違った雰囲気のある楽曲(というかアルバム)が新鮮で楽しいです。ルックスもイケててアルゼンチンのBillie Eilishとか言われてそうな気配も。

アルバム未収録ですが、Christina Aguileraらとのコラボ曲"Pa Mis Muchachas"も必聴。それと彼女の楽曲はMVよりライブの方が映えると感じているので、ぜひライブ映像もチェックしてみましょう。

4. Sueco - Paralyzed

またの名をSueco the ChildことSuecoはLAのラッパー・ビートメイカーとのこと。自分はこの曲で彼のことを知ったのでPop Punk系ラッパーみたいな存在かと思っていたのですが、そうなったのは今年4月にリリースしたTravis Barkerがフィーチャリング参加した"SOS"からみたいですね。

そんなわけで過去作はチラっと聴いて興味を失ったわけですが、今後この路線なら聴き続けます。Pop Punkは00年代の青春時代に聴き倒していたので、今の復権状況は素直に嬉しく、楽しんでいるので。

2年前にTikTokで"fast"という曲でバズった彼ですが、この路線変更もかなり好意的かつ再生数も付いているので「しめしめ…」とでも思っていて欲しいものです。

3. Tory Lanez, EST Gee, VV$ KEN - Tuh

Tory Lanez自体は1stALから認識はしていたのですが、「良いな」と思ったのは今年のDaBabyとのコラボ曲"SKAT"が初めてでした。

さてはこいつヤバいな?と思ってからは出すシングル全てが格好良く聴こえ、中でも"Tuh"は断トツでラップが上手くてシビれました。1バース内でのフロウやデリバリーの変え方がものすごくて、だけどケツのリズムが整ってるから取っ散らかり過ぎないギリギリなラインを攻め続けている挑戦的なラップが最高です。

過去作は結局あまりハマらなかったのですが、今後のリリースには今後とも期待。12月1日に1980年代をテーマとした新譜『ALONE AT PLOM』をリリース予定なのでもう直近ですね。楽しみ。

Tory Lanez “Lady Of Namek”やオルター・エゴ”ASHTON RAIN”の由来について

2. Trippie Redd, Lil Uzi Vert - Holy Smokes

Trippie ReddとPlayboi Cartiのコラボ曲" Miss The Rage"の『Rage』を取って、今年5月にHip Hopの新たなジャンルとして『Rage (Beat)』が誕生しました。

音としてはHyperpopなシンセと、グランジテイストにディストーションされたドラムスが目立つTrapといった具合。2020年にTik Tokを中心にHyperpopが流行りだしたことからRageができて今回のアルバム『Trip At Knight』が完成したと考えると、そのフットワークの軽さに驚きます。そしてクオリティが圧倒的に高い。

自分は6月から新曲を追いかける生活になったので初めて聴いたRageが"Holy Smokes"だったのでこれを選びました。勢いもあってどちらにしろこれを気に入っていた可能性は高いですが。

1. Tion Wayne, ArrDee - Wid It

下半期一番聴いたのはTion WayneとArrDeeの"Wid It"でした。今年下半期はUK DrillにどっぷりだったしちょうどTionがデビューAL『Green With Envy』を9月17日にリリースしたしということで、かなりタイムリーかつドンピシャな曲でしたね。

プロデューサーはGotcha。V9やUnknown T、Kwengfaceへの楽曲提供、そして何より"Body"を手掛けたことで知られます。

アルバムの先行シングルとしてリリースされた本曲Wid It"は、Tion x Russ Millionsの特大ヒットDrillソング"Body"のRemixとしてArrDeeやBugzy Malone, Fivio Foreign、3x3E1らが参加したときにレコーディングが行われたそうです(こちらもアルバム収録)。

ArrDeeは2021年から活動を開始…というか楽曲を世にリリースしたのが今年だってことだと認識しているのですが、ハイパースピード出世ですね…。来年にはMixtapeかアルバムかが出ると思うので、そちらも今から楽しみ。

ちなみにTionの新譜は半数がUK Hip HopやAfroswingで、Drillは全体の30~40%ほど。聴きやすさとしては結構上位に来るものだと思うので、この1曲だけでなくアルバムとして聴いて欲しいのが本音でもあります。

ArrDeeは新曲もめちゃくちゃ最高でした。

おわりに

  1. Tion Wayne, ArrDee - Wid It
  2. Trippie Redd, Lil Uzi Vert - Holy Smokes
  3. Tory Lanez, EST Gee, VV$ KEN - Tuh
  4. Sueco - Paralyzed
  5. Nicki Nicole - Baby
  6. Angels & Airwaves - Timebomb
  7. Nino SLG - London State of Mind
  8. Loski - Rolling Stones
  9. Stay Flee Get Lizzy, Kwengface - Scary
  10. Stefflon Don, Ms Banks - Dip

プレイリストとしてのボリュームはかなりなことになっているので、シャッフル再生して楽しんでもらえたら本望です。

2022年はもっとUK Hip Hopを掘っていこうと思います。

では。

おまけ。21年11月22日~21年11月28日のプレイリスト

いつもは月曜日にプレイリスト記事をアップしているのですが、ちょっと12月は時間が取れそうにないので今回は最後に貼り付けておくことにします。

というか2022年以降はプレイリスト記事書くのやめようと思っていたし、これを最後にしようかなと。今後はツイートに移行します。

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