Blink-182 – Blink-182(2003)5th

blink-182

およそ15年前のアルバムながら、未だに新鮮。トレンド的にも「今」聴くのは大いにあり。

簡易感想

Blink-182のセルフタイトル“Blink-182”。

これはね…多分一生涯に渡って聴き続けるであろう、まさに「おれの一枚」なアルバム。本当に大好きで仕方がない。

初めて今作を聴いたときは、正直「???」だったんだけど。

聴くきっかけになったのは、当時ハマっていたイギリスのポップパンク・バンド“Busted”のメンバー全員が「Blink-182は良い」って言ってたから。それと、ちょうどBlink-182も「新作出すよ!」ってタイミングだったから。

僕がBlink-182を聴いたのは、セルフタイトルのこれが初めてってことで、多分ちょっと珍しい入り方だったと思う。

元々のBlink-182はポップパンクであり、前作“Take Off Your Pants and Jacket”でエモに手を出し始めたかって感じの音楽性で。デビューアルバムも1995年リリースだし、Green DayとかRancid、MxPx、The Offspringとか、あえて言うならその辺が近い感じですかね。

でも今作、純粋に「ポップパンクか」と聞かれると、それは違うじゃないですか。ニューウェーブとかヒップホップとか、色んなジャンルをポップパンク流にアレンジしてて、すごく実験的というか。

Bustedもド直球のポップパンクだったので、当時の僕は、セルフタイトルのBlink-182を聴いても「???」だったんですよね。

それでも今に至るまでずっと聴いていたのは、1曲目“Feeling This”の存在が大きいと思っていて。当時の段階でも、これだけは一聴して即座に気に入りました。

この曲に関してもそうだけど、今作はとにかくドラムのトラヴィスの働きが大きいなって改めて。

Feeling Thisの出だし〜中盤辺りまではドラムンベース的なドラミングをしていて、最初っから「このアルバムはポップパンク・アルバムじゃない」っていう印象を受けるんじゃないかと思うんです。でありながら、中盤〜後半にかけては思いっきりポップパンクなフレーズを叩いていて、1曲の中に「進化と深化」を同時にやってのけていて、本当すごくない?マジ卍。

もちろんトラヴィスだけでなく、Gt. / Vo.トムのギターの音作りやリフも大変エモく、Ba. / Voマークのアレンジも見事そのもの。

今作は、基本はポップパンク、エモの世界にありながら、他ジャンルとの共存を果たした完成度の高いアルバムでして。上記に挙げたヒップホップやニューウェーブが特に大きいですよね、やっぱり。とにかくスゴいアルバムなんス。

調べてみると、2003年リリース前の段階で全員が父親になったとのことで。前作からエモを取り入れていたし、そういう環境的な変化も今作に影響を与えてるんじゃないかと。

欠点を挙げるとするなら、曲数の多さ

全曲オリジナリティに溢れてるけど、“Easy Target”辺りからは「ちょっと長いな…」って思ってしまう。つっても14曲、インタールード的なのあるし“Go”って曲は2分ないし、ほぼ12曲みたいなもんなんですけど…。

最後は最後らしい曲なので、もうちょい曲数減らしてくれたら個人的に完璧なアルバムになっていたと思う(「捨て曲」って言いたいわけではない。そもそも「捨て曲」という概念に対して否定派だし)。

Blink-182 – Blink-182をApple Musicで聴く

リリース

  • 土地:San Diego, California
  • レーベル:Geffen
  • ジャンル:Pop Punk, Emo, Alternative
  • プロデューサー:Jerry Finn

関連記事

日本

Blink 182 – TOWER RECORDS ONLINE – インタビュー

これは面白かった。…というか、分かりやすかった。いや、面白かった。どっちでもある。

海外

シングルPV・オーディオ

Feeling This

個人的MTV全盛期だったのもあり、これをテレビで観たときは興奮したよね。

パンクとはどういうものか、ロックとはどういうものか。っていう僕の音楽的素地はここで築かれた。みたいなところはある。

I Miss You

Linkin Parkのチェスター追悼ライブでも演奏してましたね…。

エモ・パンクとニューウェーブの絶妙な融合というか…。こんな曲、この頃のBlink-182でないと生まれ得ないだろうなって。

Down

前作“Take Off〜”の延長線上にあるような楽曲。

サビで落とすのも最高にクールだし、何よりドラムがひたすらにかっこいい。ストリングスの使い方も素晴らしく、2017年改めて聴いてのハイライトはこれかな。

Always

シンプルにPVとして面白い。これを観て、「トラヴィスってイケメンキャラなんや」って思うようになった。

楽曲はシンプルにエモ/ポップパンクでエヴァーグリーンな良さがある。

ライブ・パフォーマンス

Go

“blinkVEVO”内にライブ映像あるけど、めっちゃ走ってる…w 一時期のArctic Monkeysくらい走っててウケるんだけど、Goだけはそれでも通常営業という感じで。エモい。

これが好きなら多分ハマる関連音楽

Thrice – The Artist In the Ambulance(2003)

ちょうど同じ時期にリリースされた(はず)アルバム、ThriceのThe Artist in the Ambulance。

ポスト・ハードコアって感じでBlink-182が好きだから好きになるっていう類とはまた違うかも知れないけど、洋楽をあまり知らなかった自分がBlink-182のセルフタイトルと一緒に買ったアルバムってことで。

まあでもサイド・プロジェクトのBox Car Racerもちょっとこんな感じあるし、近からず遠からずなのかな。

普通にかっこいいし、この機会に聴いてみるのもありだと思います。

Thrice – The Artist In the AmbulanceをApple Musicで聴く

The Cure – Disintegration(1989)

なんだっけ…ライナーノーツかなんかで読んだんだと思うけど、Blink-182の今作は「おれら、The Cureとかも聴くんだぜ」みたいな発言があったと思うんですよね。

僕はThe Cureを正直あんま知らなくて、今回聴き返す時に「The Cure聴いてみるか」ってなったんだけど、結構「なるほどね」って。“I Miss You”のPVもこのPVと雰囲気似てるし。

The Cure聴いた後にBlink-182を聴くと、「ポップパンクがポスト・パンクを咀嚼すると、こうなるのか」、みたいなのが分かると思う。

資料として聴いても面白く、The Cureアルバム単体で聴いても素晴らしいアルバム。

個人的には2ndの“Seventeen Seconds”が好みだったんですけど、多分Blinkへの影響としてはベタに(アメリカでブレイクを果たしたアルバム)“Disintegration”からが大きいんじゃないだろうかな、という妄想でこちらを。

収録曲“All of This”でもコラボってるし。

The Cure – DisintegrationをApple Musicで聴く

Lil Peep – Come Over When You’re Sober, Pt. 1(2017)

最近のHip Hopアーティストたちの中で、Blink-182からの影響を公言している人たちがちらほらいて。その中でもLil Peepは楽曲からしてエモいし、ライブで実際にBlink-182の曲をカバーしている。

こういう背景を考えて聴くと、今のHip Hopの面白さも分かってくるよね…!!

観客も沸いてるし、とてもいい。

Lil peep – Come Over When You’re Sober, Pt. 1をApple Musicで聴く

アーティストじゃないけど…

Blink-182のセルフタイトル・アルバムが名盤になった理由として、プロデューサーほか、脇を固めるメンバーが良かったっていうのは絶対に大きいと思っていて。

前前作“Enema〜”からのプロデューサーであるJerry Finnはもちろん、Andy WallaceやTom Lord-Alge、James Guthrieなどなど、Wikiってみるとポップパンクだけでない人たちが周りを囲んでいて、だからこその今作だったのか、みたいな。

Blink-182 – Blink-182をApple Musicで聴く

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